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情報ブログ

2016年02月29日 15時44分 
OAO超体験型実習便り

『オデッセイ』が描く映画の精神

アメリカ映画の精神性について書かれたネットニュースもここに貼り付けておきます。

アポロ計画など、半世紀前には、科学(サイエンス)が夢を見ていた時代は確かにありました。
その後、科学による様々な弊害などもありましたが、
気のいい大らかなアメリカ映画のスピリットとカタルシスを感じるところがうけているのでしょうね。

高校生のみなさん、ぜひ映画館に足を運んでくださいね。

■なぜ人々は"火星に取り残された男"を見捨てなかったのか 『オデッセイ』が描くアメリカ映画の精神

リアルサウンド 2月14日(日)11時0分配信

 三歳の少女が、姉たちと遊んでいるときに、誤って古井戸の底に転落してしまった。救助作業は、地面を掘削する大掛かりなものとなり、およそ一万人の市民が現場に駆けつけ、安否を見守った。1949年、カリフォルニア州で起こった実際の事故である。救出現場での作業は、当時としては珍しく実況中継され、不謹慎ながら、アメリカのテレビ、ラジオ史のなかで、「画期的なイベントであった」と伝えられている。ウディ・アレン監督の『ラジオ・デイズ』でも、この救出の様子をラジオで聴き、彼女の無事を祈るという場面がある。そのような人々の祈りは、ただの偽善的な自己満足なのだろうか。または、大衆的な野次馬根性に過ぎないのだろうか。

 『エイリアン』や『ブレードランナー』のリドリー・スコット監督による新たなSF映画、『オデッセイ』は、火星での有人探査計画に参加した宇宙飛行士が、探査中に起きた事故によって死亡したと判断され、一人きり残されてしまうという、近未来SF小説「火星の人」を原作とした作品だ。これがアメリカで予想外の大ヒットを記録し、リドリー・スコット監督の近作である、話題を集めたSF映画『プロメテウス』の2倍もの興行収入をあげている。本作『オデッセイ』が、ここまで支持された理由を、作品の内容を振り返りながら考えてみたい。

 火星に置いてきぼりにされた宇宙飛行士ワトニーは、過酷な環境下で生き延び、助けを待ち続けようとする。生き抜くために必要なのは、まず食料の確保である。あらかじめ用意された食料は、長期間の滞在に必要な量は用意されていない。残り少ない食料のなかにジャガイモを見つけ出したワトニーは、畑を耕し、化学的に水を作り出し、肥料となる排泄物など、その場にあるものを最大限に活用し組み合わせることで、火星の地でジャガイモ栽培を成功させる。

 ワトニーは、探査チームが残した荷物の中から、ディスコ・ミュージックを中心としたヒットナンバーばかりが入ったメモリーも発見する。本作では、物語にシンクロするように、ドナ・サマー「ホット・スタッフ」や、オージェイズ「ラブ・トレイン」などの、絶望的状況とは真逆の、明るい楽曲が流れる。ワトニーは、「最悪な趣味だ」となじるが、実際には、その音楽に励まされ、諦めずに一日一日を過ごしていく。ディスコ・ミュージックの根底にあるソウルやR&B、そして、その起源となる、奴隷にされた黒人達によるワーク・ソングが、多くの虐げられた人々の苦しみや孤独を、一時慰めたように、ワトニーにも「その日一日を乗り切る」力を与えるのだ。

 取り残されたワトニーが、音楽にも助けられながら、知恵と持ち前のユーモアを発揮して必死に生き抜くなか、地球でもNASAのスタッフ、そして探査チームのクルー達が、あらゆる手段を講じ、彼を救う方法を模索していた。救う者、救われる者、双方が最大限に努力して、宇宙を舞台にした壮大な救出作業が進められていく。そして、それを応援するアメリカ国民、地球の人々が画面に映る。今まで暗いテイストのSF作品を手がけてきたリドリー・スコット監督作としては、あまりにも明るく明快な作品のテイストに驚かされる。その新鮮さは、逆に古いアメリカ映画のような印象をも与えられる。

 巨匠、ジョン・フォード監督による、大陸横断鉄道を敷設し、東と西で生き別れになった主人公達が、鉄道事業完成とともに、アメリカの中央で出会う、感動の『アイアン・ホース』や、すべてを犠牲にして、ひとりの子供を守り抜こうとする善き男達の勇気を描いた『三人の名付け親』、そこから、リドリー・スコットの弟トニー・スコット監督の遺作となった『アンストッパブル』まで、連綿と続く、気のいい大らかなアメリカ映画のスピリットとカタルシスが、そこにあるのだ。

 本作で、多くの犠牲を払い、ワトニー救出に向かうクルーの一人はつぶやく。

「もし彼が俺の立場だとしても、そうしただろうさ」

 誰もが、自分が困難な目に遭ったとき、死の淵にあるときに、誰かに助けてもらいたいと思うだろう。そして、そういう社会であるべきだと願うだろう。ギスギスとした「自己責任論」でなく、一人の人間を、なんとしてでも死なせようとしないという社会のあたたかい意志を、それを見守る人々は確認したいのだ。そして、そのような社会であってくれたなら、人々は社会を、世界を、自分が貢献するに足るものなのだと思うことができる。

 アメリカ映画は、国家や社会の悪を暴き出そうともするが、本作のように、あるべき理想を描くこともある。そして、ワトニーがディスコ・ミュージックに励まされたように、その底抜けの明るさは、観客にその日一日を生き抜くパワーを与えもするのだ。そして、本作が観客の動員を多く集めたという事実は、現代の人々にとって、今まさにその力が必要だということを示しているのかもしれない。

小野寺系(k.onodera)

最終更新:2月14日(日)11時0分


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