2017年07月31日 13時43分 UP!
OAO植物ブログ
植物
ライチ。とても大好きなんですが・・・。~大阪動植物海洋専門学校~
仕事柄、熱帯圏へ出張する機会がよくあります。
熱帯圏へ旅行したときの愉しみのひとつとしてしていることに
『熱帯果樹を食べること』があります。
ハワイやグアムではマンゴー、パイナップル、パッションフルーツなど。
タイでは、ドリアン、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、マンゴスチンなど。
台湾では、釈迦頭(シャカトウ)、ライチ、リュウガンなどなど、
熱帯果樹についてちょっと思い出すだけで、
唾液が分泌され、精神世界が熱帯圏のどこかの国へ飛んでしまいます。
樹上完熟したフルーツはなにをいただいても絶品な味がします。
完熟したものは輸送する際、傷みやすいため、青いまま収穫して、植物ホルモンの一種である老化を促すエチレンというホルモンで、表面上赤く熟れたような状態にして販売されていることが多いのです。
ですから、残念ながら日本では熱帯果樹の本当のおいしさを堪能できないような気がします。
熱帯圏を旅していて、いちばんおいしかったものは、
樹上完熟したマンゴーと炊いたもち米と混ぜて、
ココナッツミルクをかけて食べるスイーツがあって、
それはそれは信じられないほどの美味さがあって、
タイでしか食べることができない最高のスイーツだと思います。
熱帯果樹について話をすると永遠に続けてしまいそうなので、
今回はライチについてのお話です。

ムクロジ科の果樹です。
ライチー、レイシなど呼ばれています。
中国の嶺南地方原産。
熱帯圏で栽培されています。
現在、台湾から生で輸入したものがスーパーなどで入手できることがあります。
最近では沖縄産のものも販売されていることがありますので、
産地の確認をしてから購入すべきだと思います。

生では鮮度が落ちやすいので、購入したら、すぐに冷やしていただきましょう。
傷むと鮮やかな赤色の果皮が赤褐色に変色してしまいます。

さらに表皮のイガイガもなくなってしまいます。
冷凍・輸入したものをブッフェなどで頂いた記憶があります。

上品な甘さと香りから、
中国では古代より珍重されてきました。
楊貴妃が華南から都・長安まで早馬で運ばせた逸話があるほどです。
そんな大好きな熱帯果樹であるライチの悲しいニュースを見つけました。
もう食べられないのでしょうか?
>ライチの産地であるインドの北東部にあるビバール州ムザッファルプルで、小児を中心に原因不明の脳疾患がでており、ライチが原因ではないかと指摘されている。また、同時に血糖値を下げる効果がある可能性があるとされる。
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インドの奇病、原因は果物のライチ?
2015年01月30日 14:19 発信地:マイアミ/米国 ヘルス
【1月30日 AFP】インド北東部で子どもたちを苦しめ、時に死にも至らせている原因不明の脳疾患について、米疾病対策センターは29日、果物のライチに含まれる有害物質に関係がある可能性を指摘した。
この脳疾患では、患者の3分の1以上に脳卒中や精神状態の異変がみられ、中には死亡するケースもある。調査チームは、この病気の原因特定にはさらなる調査が必要としている。
CDCが発表した「週間疾病率死亡率報告」によると、印ビハール州ムザッファルプル県とその周辺では、1995年からライチの栽培が行われており、約1か月間にわたるライチの収穫時期と患者の増加時期が一致しているという。
2013年には子ども133人が、地元の医療機関で脳卒中や神経症状と診断された。患者の大半は1~5歳で、その半数近い44%が死亡。死亡した患者は、血糖値が下がる低血糖症と診断されるケースが他の患者に比べて2倍以上高かった。
患者の髄液テストでは、日本脳炎や西ナイル熱など、この地域で過去に確認されている感染症のウイルスは陰性だった。また病気の子どもは健康な子どもに比べ、ライチの果樹園や農地で2倍以上の時間を過ごしていた。
ムザッファルプルの2か所の委託病院では、2014年5月末から7月中旬にかけて、前年に使用された症例定義に当てはまる疾患と診断された小児患者が390人に上り、このうち31%が死亡した。
研究チームは、動物実験で低血糖症の原因となることが知られているライチの種子で発見された成分、メチレンシクロプロピルグリシン(MCPG)化合物の詳細な調査を行っている。患者らの自宅近くで栽培されているライチの果実を使った実験の他、自宅や飲料水から採取した環境サンプルを使用した残留農薬の調査なども行われている。
MCPGは、有毒成分ヒポグリシンA同様に重度の低血糖症などの症状の原因になると考えられている。CDCはヒポグリシンAについて、「西インド諸島と西アフリカでは、ライチと同じ科に属する果実、*アキーを熟す前に食べた後に急性脳症を発症した例がある」と述べている。(c)AFP/Kerry SHERIDAN
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*アキー(英: ackee)
ムクロジ科・アキー属の樹木またはその果実。
ジャマイカの食文化に重要な果実といわれています。
原産地の西アフリカではほとんど食用にされず、移植されたジャマイカでのみ食べられる不思議な果実である。果肉(仮種皮)を野菜のように調理して食される果実で、味はフルーツの甘味が無く、クルミのように脂肪分のコクがある。未熟の時は有毒で、外側の赤い皮が弾けると食べられるようになる。完熟時でも果肉の下にある膜の部分は毒を含んでいるため調理するさいに取り除かれる。
未熟のアキーには
高濃度のヒポグリシンというシクロプロパンを含むアミノ酸系の毒物が含まれている。原産地の
西アフリカではアキーを漁の魚毒として利用している。
人間がヒポグリシンを摂取すると痙攣、昏睡、致死性の脳症などを誘発し、最悪の場合は数時間で死亡する危険性がある。ジャマイカや西アフリカでは現在までアキーの摂取が原因の死亡事故が報告されている。この病気は、ジャマイカ嘔吐病と呼ばれている。
過去にアメリカの厚生省にあたるFDAはアキーには健康上の問題が有るとして、米国内で流通していたアキーの缶詰を回収している。
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OAO:大阪動植物海洋専門学校
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