『持続可能な社会への第一歩』OAOの取り組み。その2 ~大阪動植物海洋専門学校~
『持続可能な社会への第一歩』
本校のSDGsの取り組みの一環として、
近未来(2030~2050年)迫りくる食糧危機へむけて大地を再生していきます。
現代版の『OAO令和里山』を構築していくのが目標です。
開墾の方法は人力開墾、畜力開墾、機械開墾に分けられますが、
あえて、重機(東山実習場には大型ユンボがありますが、)を使わず、人力で開墾していく方法を採用しました。
救荒作物(ヒガンバナなど)を随時、植え込む予定ですが、山羊との共生のため、むやみに毒をもった草も植えられません。
昨年、秋にスイセンの球根を植えこみました。やはり山羊たちが悪戯した形跡がありました。
自然循環型農業を構築するため、
昨年秋に、紫雲英(ゲンゲ、レンゲ、蓮華)やナタネのタネを農業園芸ラボコース(旧名称:ポタジェガーデニングコース)の学生たちが播いてくれました。
□ ・ゲンゲ(マメ科植物)の役目 → 空気中の窒素を固定して地面に取り込んでくれます。
□ ・ナタネ、ゴマの役目 → エネルギーをつくれます。
□ ・ミミズの役目 → ミミズが土を食べて、ミミズの排泄物が団粒構造を持つ素晴らしい土になっていくので、ミミズが増える土環境を目指しています。
□ちなみにSDGsの精神を学ぶには『風の谷のナウシカ』&『黒板五郎の流儀』という書籍がおすすめです。
今回の番組ロケのシーン
シーン1:耕して、すじまきする。イノシシ対策として香りが強い作物(バジル、パクチー)を選びました。
金ゴマ、バジル、クウシンサイ、パクチー
昔々、1mほど掘って、一番下に畳(昔の畳。現代のものでは肥料にならない)を入れて元肥の代わりにしていた話もしておりました。
畳屋さんで、昔の畳の切れ端を譲ってもらい、撮影をして頂きましたが、・・・。
( ⇑ 尺の都合で、カットされておりました)
シーン2:ロの字型のコンパネ(底がないコンテナ)を大地に置いて園芸培養土を入れて、植物を植え込む。植物の根で耕してもらう。
( ⇑ ロケ当日は雨模様の天候だったので、カットされました)
シーン3:山羊と戯れる。山羊の糞を集め、堆肥にする。
■伝えたいこと
農業って素朴かつ原始的って思われるけど、本当は知識がいります。さらに知恵もいります。
工芸作物などを生産する生産者、それらを加工する職人さんがいなくなったら、たちまちなにもできなくなるかもしれません。
テーマは文化継承。
第1回目は『耕す』がキーワード。
耕したあとの達成感とはなにか? ( ← 番組的にはここがキーポイントでした)
これから農業は近い将来絶対見直される分野といえます。
動物との共生をも考え、飼料・緑肥作物についても解説する予定でした( ← 撮影できず、カットされました)。
豊かな大地はとても大切なこと。それをどう伝えるのか?。
『いつか親子で貸し農園でやってみよう』と思って頂けるような内容を届けられないのだろうか?
ナタネ➡️油➡️動力 など、新しい環境社会を作っていく。未来の話へ舵を切っていく。
持続可能な生き方とはなにか?
生物多様性を理解しようとする知性をどう身につけさせるか?
食糧問題とエネルギー問題を解決していこうとする志はあるのか?
Edible Schoolyard Project のような 農×食 を一体化した考え方で、東山実習場を再構築していきます。
◼️各家庭でできる小さな『SDGsサークル活動』とはなにか?
その1 マメ科植物を育てて、緑肥とする。( ← カットされておりました。)
フジ、ルピナス、レンゲ、コロニラ・バレンティナ、エニシダなど。
その2 輪作を学ぶ。
その3 エディブル・エデュケーション(食育&花育)の実施。
■自給自足とは?
本校講師の畑あきひろ先生が実践されております。
本校の講師の畑先生の著書(コップひとつからはじまる自給自足の野菜づくり百科)
及び、完全版自給自足の本(ジョン・シーモア著)を紹介する。
■イノシシ問題
→ イノシシの害を避けるため、青色LEDを夜間点灯させる。
『うりぼうと母さん』&『罠ガール』(←カットされました)をお見せして、豚コレラについて考える。
では、番組でお届けした内容がその後、どうなったのか?
■ミニ菜園(1m×1m)の1か月後の発芽状況。
TV『手づくり花づくりプラス』園芸男子の原田明宏さんと耕して、タネまきしたミニ菜園。
↓ ロケで播種した金ゴマ。1か月後の発芽した様子。
↓ バジル。播種後1か月。
↓ クーシンサイ 播種後1か月。
↓ ロケから10日後の発芽状況はこんな感じでした。
パクチー以外は発芽していたため、間引き作業を行いました。
間引いたあとの様子。↓
■ミニ菜園の拡張作業
TV収録から1か月の昨日、山羊やイノシシの害を受けないようにフェンスをたて、
1㎡のミニ菜園を拡張してきました。
本校の講師の畑明宏先生と共に行ってきました。
さて、開墾の始まりです。
5年前に播いた東南アジア原産の暖地型芝草、ティフ・ブレアがまだ残っているようで、
地表表面にびっしりとこびりついています。
まずはそれをクワで除去するところから始まります。
次に、剣スコ(剣スコップ、シャベル)で掘り起こしていきます。
今回は2m×2mの4㎡の畑を2つ作る予定にしておりました。
結果的に、2m×4mのかまぼこ状の畝を作りました。
周りに生息する笹の匍匐茎やティフ・ブレアの地下茎やゴムシートなどが出現して、
なかなかスムースに掘り進めることができませんでした。
これはやってみないと作業の実感が伝わらないと思います。
掘ると、内部は砂状態で水はけがよすぎるので、畝を立てる必要がないと思いましたが、
掘れないところも所々あるので、周りを堀り上げて中央に土を寄せてかまぼこ状にしました。
このままでは有機物が足りないので、バーク堆肥を投入します。
有機物とは化学的には炭素を含むものです。
堆肥とは、落ち葉、樹皮、動物の糞尿、生ごみなどが発酵したものです。
1㎡あたり、40リットルのバーク堆肥をいれます。
考え方として、100cm(縦)×100cm(横)×30cm(深さ)=300,000cm3。←1㎡あたりの土の量。
1リットルは1000cm3なので、
1㎡の畑には300リットルがあると考えてください。その1割に相当する30~40リットルのバーク堆肥を混ぜればいいのです。
今回は2m×約4m=8㎡なので、8袋のバーク堆肥を投入しました。
続いてタネまきです。
丹波黒豆と春そばを播いていきます。
黒豆は5粒をまとめて播きます。
春そばはばらまきです。
黒豆は第一関節まで埋め込み、土で覆い、しっかり大地になじむように手のひらで押し込みます。
春そばは細かい土を上からふりかけます。
こちらもしっかり押し込みます。
ジョーロで水やりします。
番組のロケの1㎡ミニ菜園の苗を間引き、枯草をマルチングしておきました。
間引いたバジル苗を丹波黒豆を播いた筋の間に植えこみました。
こちらも枯草でマルチング。ふわっと置くのがポイント。
鳥が播いた黒豆を食べにくるので、鳥の足に絡まるように枯草を置くのです。
すると、鳥たちは足かせのようになり、嫌がって食べにこなくなるといわれています。
夜間になると青色のLEDが点滅してきます。青色の色がイノシシ対策になるといわれています。
このくらいのフェンスだと、鹿もイノシシも飛び越えてしまうので、
上部周囲に2本、巻き付けました。
さらに
金属臭が漂うように、
フェンス下部にぐるぐるとワイヤーをおおきめに巻いて設置しておきました。
完成しました。
このような菜園はあと1万個(東山実習場は約10万㎡)も作れる広さがあります。
高校生のみなさん、社会人のみなさん、一緒に耕していきましょう。
あなたにもきっとできます。
上記の番組は以下の放送局で放映されています。
6月23日(水)TOKYO MX 5:00~5:30、
6月24日(木)KBS京都 8:00~8:30、
6月24日(木)テレビ神奈川 9:00~9:30、
6月24日(木)とちぎテレビ 11:00~11:30、
6月29日(火)三重テレビ 15:00~15:30
学校長 富山昌克
OAO東山実習場『持続可能な社会への第一歩』がTVで放映されます(『持続可能な社会への第一歩』OAOの取り組み。その1)。(←クリックしたら、ジャンプします)
農業や園芸に興味がある
高校生のみなさん、社会人のみなさん、
ぜひ本校のオープンキャンパスに遊びに来てください。
農業園芸ラボコースでは、
野菜・果樹・花・珍奇植物・バイオテクノロジーなど、
どんな植物関連分野においても、懇切丁寧に指導していきます。
本校HPの『oao植物ブログ』(←クリックしたらジャンプします)では
植物に関する役立つ情報を発信しています。
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高校生のみなさん、社会人のみなさん、
ぜひ一度OAOに遊びに来てください!
なにか見つかります。
なにか気がつきます。
なにかいいことがありますよ。
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次回のオーキャンは、
2021年7月3日(土)です。
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